はまなかうに

北海道有数の養殖ウニの産地、浜中町ではウニ漁のシーズンを迎えています。ただ、去年発生した赤潮などの影響で水揚げ量は少なく、例年の1.5倍の高値で取り引き。

浜中町の沿岸では先月中旬から養殖のウニ漁が始まっていて、20日朝も漁に出た漁船が8時ごろ港に戻り、ウニを水揚げしていました
ただ、浜中町では去年発生した赤潮などの影響で養殖ウニのおよそ半分がへい死し、ことし出荷する分も被害を受けました
水揚げ量は減っていて、20日も14隻でおよそ980キロと例年の3分の1程度だということです。

量が少ないため価格は高止まりしていて、今月に入ってからは高いもので1キロ当たり8000円と例年の1.5倍の高値で推移しているということです。

  10月20日のニュースより抜粋
本日、今季初の仕入れとなりました。
綺麗です。
きっと例年通り美味しい上品なうにだと思っています。
上のニュースをご覧ください。
1.5倍の 8000円。
これ、かごに入ってるトゲトゲうに総重量の価格だと思うのです。
殻を割って、うにの身を取り出し
上の写真の様なパック詰めにして流通です。
殻付きのうにを割ってパック詰めまでが重労働で
ものすごいコストがかかるのです。
ニュースでは触れていない事を私がお知らせします(笑)
 おそらく 1kg8000円 のうにを割って
可食部分の身を計ると150gになるのでしょうか。個体差有りますね。
これが原料の原価と考えます。この時点で原価5300円。
+加工賃金 工場維持費 水道光熱費 容器代金 氷代金もろもろ。
1パック7000円位になるのでしょうか。
これをトラック輸送で札幌おろし売り市場へ。
セリにかかり、 セリ会社、各問屋、小売店が数百円の利益を付け加え
私のお店には8500円位で魚屋のおじさんが届けてくれるのです。
これ1パックではうに丼1人前に足りません。あと10g程必要なの。
9350円のうにをおいくらでご提供しましょうか???
今後、 旅行支援が始まり北海道旅行者が増えるでしょう。
うに、かには人気の品。 価格上昇が予想されます。
コロナ前の2018年のうにの仕入れ額と比べると 今年は2倍以上しています。
今後、2.5倍 3倍となったらそれはもう
普通の感覚では食べられない代物になってしまうのではないかな・・・。
夏の日本海近海も高かったのですが、道東、太平洋も高いままです。
天丼やステーキの様に料理人の腕で味が変わるような代物では無いのがうに丼です。
パッとしないうに丼は 料理人や魚屋がパッとしないのではなく
うにがパッとしないのです。
ご飯が硬すぎ、醤油が臭い、わさびが天然ではない・・・、
いろんな要素はあると思うのですが、技術で素晴らしいうに丼をご提供できるなら
努力してみたいのですが。