長々となりますが、以下、一読願えれば幸いです。
私どもの様な地方の飲食店は、季節や天候など、その状況に合わせた仕入れや仕込みをする事が大切だと考えています。当店では、お客様が1日に50人の日もあれば、150人越えの日もあります。「お米や海産物、どの位用意しようか?」ここから始まります。ご来客数を予想し、そして、ご予約を承った上で、ご予約 + α の仕入れを致してきました。
しかしながら、仕入後の献立変更や、連絡なきままご来店されないお客様が多くなっており、なまものという特性上、折角の仕入れが無駄になってしまうケースが少なくないのです。
特に、積丹産塩水ばふんうにのお問い合わせ、ご予約が多く、確実に仕入れがしたい為、納品業者、漁協関係者にも無理をお願いしておりました。
この「無理をお願いする」という私たち飲食店側の行為が、うに仕入れ価格の上昇につながっている様な気もしております。
塩水ばふんうにの仕入れは慎重にしないと多額の損失につながります。例えば30食のご予約があった場合、35食分ほど仕入をします。前日までには仕入れを終え、ご予約のお客様の受け入れ態勢を整え、営業となるのですが、このご予約のうち数人のお客様がメニュー変更を、また数人のお客様が連絡なきままご来店されないとなると、余剰在庫として売れ残ってしまいます。廃棄につながる可能性もございます。こうなると私たちの仕事、取引業者様の仕事が無駄になってしまうと常に思っているのです。この様な事がないように、ご予約時間の調整をし、私なりに計算して仕入れ量を決め、ご予約を承るのです。
その「予約を承る」というのはメリットも多いのですが、ご予約通りに行かない場合は、本当に気が気でなりません。
当店、ご来店のほとんどのお客様が札幌方面より、お車でいらっしゃいます。夏の土日祝日は渋滞が多く、ご予約のお客様も予定通りに着かない日が多いのです。「ご予約時間までに、急いで来てください!」とも言えません。例えば11時のご予約の数組のお客様が、1時間遅れると、12時のお客様、13時ご予約のお客様にも影響が出てきます。お店は半分ほどお席が空いていたとしても、そこはそろそろ到着されるであろうご予約者様のお席。この間、ご予約無しの他のお客様をお断りする事となります。お席が空いているのにもかかわらず。
玄関までいらして下さったお客様に「お席のご用意ができません」とお伝え、ご入店をお断りするのも気分の良いものではありません。お断りするのはスタッフも辛いと言います。
沢山のご予約を承り営業していた時期もありましたが、一昨年、昨年とお電話でのご予約を少なく承るように調整してきました。つまりはお電話でのご予約に対して、お断りする事も多かったのです。昨年、6月は例年通りにご予約を承り、8月はご予約を休止して営業してみました。その結果、ご予約を承らないで営業した方が、スムーズな仕事ができる事を知りました。この経験を2020年に生かしたいと考えています。ひとつ気になる事は、いつも電話予約を入れ、足繁く通って下さった常連様を考慮しなくてはならないと言う事。「特別枠」でのご予約を承わる方法も考えています。
予約など取らずに、いらした順番にご案内するのが一番楽よ。とおっしゃる施設様もおります。たしかにうなづけますが、今年度から急に考えを変え、全く予約を取らないで営業するいうのも不本意であり、踏ん切りがつきません。何か良い方法を模索していますがなかなか。
雪の残る2月に、すでに夏の準備を始めています。スタッフ募集、決済方法、食材仕入れ先と確保の方法、営業日の見直しなど、昨年よりもっと良い方法が無いものかと考えています。詳細が決まりましたらご報告を致します。時々、facebook や公式ホームページを覗いてください。
重ねてお知らせです。
一般のご予約は5月中旬開始予定としております。旅行会社様、代理店様よりお問い合わせもすでにございます。 会社の慰安旅行や団体でのご利用で、早目のご予定をご希望のお客様はお気軽にお問い合わせ下さい。
通常、当店は土日祝の営業ですが、平日のご利用ご希望の場合、ご相談ください。