歪み

一気に寒さが増してきた9月末。
札幌で暮らしてるとさほど季節の変化を感じられませんが
田舎、積丹町に居ると1週間ごとに変化が見られます。
寂しい限りの積丹町です。
夏の賑わいは嘘のように思われるぐらいに。

8月末日でうに漁が終わるとともに
すぎ乃本店 うに膳屋も今年度の営業は終了。
9月の連休を特別営業してみましたが、結果は最悪。
ですが、私の予想が当たっていたことはいい意味での収穫でした。

札幌店で仕事をしている今日も
積丹店の問い合わせが2,3件、毎日のようにあります。
旅行者です。
観光のお客様が増えている実感があります。

皆さまうにが目的です。
日本海近海ではうには終わっていることを、全国に知らせる方法がないものか考えています。
積丹町で知人と立ち話。
「ずいぶん観光客きてるね?うに丼かやっぱり??」
「うに、有る分けないのになして(積丹町まで)くるんだべな?」
国民にきちんと伝える事は、旬の期間中にもっともっと集客ができる可能性があると考えてます。
今年は新型コロナウイルスの問題が強く影響していて
ご旅行を楽しみにしていた方も、秋深くなって北海道旅行となったのでしょう。

うにですが、夏が過ぎてもあるのです。仕入れは可能なのです。
しかしながら価格と味がまちまちの為、仕入れするのをためらってしまいます。
残したら腐敗も早いのが今のうに。
どこの飲食店でもそんなのは使いたくないというのが本音でしょう。

タイトルにある「歪み」ですが
昨年もそうだったのですが、積丹店でもサーモンの問い合わせが多くあります。
今年は意欲的にうに膳屋でもご提供しました。
オーロラサーモン、タスマニアサーモン、海峡サーモン、みやぎサーモン。
サーモンの可能性をみいだそうとしてです。
個人的には無くてもいい魚との結論ですが、商売と考えると美味しい魚です。
サーモンなんて使いたくないとの同業者も多いのもうなづけます。

物流や、冷凍技術が向上してどこに居てもどんなものでも食べられる時代です。
20年ぐらい前に行った山の中の温泉の食事には、ピカピカの甘えびがならび
鯖や紅鮭の焼き物もたくさんありました。
食に関しては、歪みと快適とは切り離せないのかな??と思ってはいます。

物流や、加工技術が向上しても生うには扱いにくい食品だと思います。
「旬に食べる」 これに尽きますね。

「日本海のうには夏。
秋~春は道東などの太平洋とロシア産が旬」
この様に皆様には覚えておいてほしいのです(笑)
ざっくりとですが。