新津武昭と言う料理人の言葉を思い出しています。
「そりゃ、電話での問い合わせは素敵な方が良いでしょ、」と。
30年以上前に観たテレビでの放送の一コマです。
今になって身に染みています。私もそう思いますから。
気難しい寿司職人との印象があるのですが
彼の書を読んでからは、ごく普通の人だとわかったのです。
前置きはさて、今日の表題にある キョウシュクについてです。
こんな仕事をしていると様々なお客様がおりまして
様々すぎて悩みのタネが沢山あるのです。
特に電話予約の場合です。
そのご予約も
①ものすごくご来店に熱が入ってる人
②そうでない人 と、2パターンに分けて考えています。
①も②も 一長一短で実に難しいの。
適当なご予約は論外ね。
先週、すぎ乃本店うに膳屋にご予約の電話が入りました。
すでに閉館している事、うに漁は禁漁となった事、
札幌店だとうに丼は食べられる事。
これらを丁寧にご説明したのです、私らしくなく。
翌日、またこの方からお電話があり、「今から札幌店に行く」というのです。
急なご予約に対応できるほどのうにが無い為にお断りしました。
残念がっていました。
「はっきりわかっていなくてすみません、お手数をおかけして・・・」
こんなニュアンスのお言葉で電話をお切りになったのです。
申しわけないのは私の方です。お断りの電話でこんなにキョウシュクしたのも初めてでした。
おそらく60、70代ぐらいだと思われます。
北海道旅行をちゃんと楽しんで頂けたか、、こんな事まで気になってしまいました。
あと、一言、二言、ちゃんとご説明すれば良かったのにと柄にもなく反省の私です。
電話予約は難しい人が多くて、、、との
先入観、経験上悪い固定観念が裏目に出てしまいました。
最近のお気に入りです。